2026年7月7日(火)大牟田駅東口の「カタルバオセロ」にて、UDCOMT.主催の『第8回 TAKIBEE 高菜と大牟田の話をしよう-地域に根を張り、価値を育てる-』を開催しました。

今回の「くべり手」は、大牟田市に本社を構え、創業110年を超える歴史を誇る高菜専門メーカー・オギハラ食品株式会社の代表取締役社長 荻原 浩幸 氏をお迎えしました。

定刻となり、正木センター長より、TAKIBEEのコンセプトや大牟田をより良くしていこうという熱い想いが語られ、会がスタートしました。
当日は偶然にも、菜(7)っ葉の7、高菜(7)の7の言葉の掛け合わせから制定された「高菜の日」という記念すべき日の開催となり、約29名の参加者が集まりました。お酒や美味しいお惣菜を片手に、荻原社長の歩みとそこから生まれた経営哲学、そしてこれからの大牟田の価値づくりについて語り合う、熱い「くべりタイム」となりました。

■ 1. 「高菜を売る会社」ではなく「高菜を愛する会社」
大正5年(1916年)創業のオギハラ食品の4代目として生まれた荻原社長。看板商品である「元祖三池ごまたかな」をはじめ、今や全国展開する大手外食チェーンのトッピング高菜など、日本の食をここ大牟田から支え続けています。しかし荻原社長は、「私たちは単に高菜を売る会社ではない。高菜を愛する会社である」と、一貫した強い価値観を語られました。

■ 2. 独自の経営哲学の確立と組織の転換
26歳で大牟田へ戻り家業を継いだ荻原社長は、売上を5億から14億規模へと成長させる過程で、さまざまな社内改革を行ってきました。
その道のりの中では、数字や管理を優先するあまり社員が疲弊してしまうマネジメントへの葛藤や、人間関係の衝突、組織の危機といった大きな試練にも直面。しかし、そうした苦難を経験したからこそ、「人は自分が必要とされ、大切にされることで力を発揮する」という強い信念(感謝使命)へと至り、現在は独自の「コーポレートデザインブック(クレド)」を軸に、社員一人ひとりが主役となる温かい組織づくりを実践されています。

■ 3. 新たな商品開発へのチャレンジ
伝統を守る一方で、オギハラ食品は次々と新しい挑戦を続けています。大牟田の「直球料理 松田」が監修したこだわりの「からし高菜」や、発酵食品同士の相性の良さを活かして乳製品とかけ合わせた「クリームソース高菜」など、これまでの漬物の枠にとらわれない新ジャンルの商品開発についてご紹介いただきました。

■ 4. 三池高菜のブランドと大牟田への示唆
後半の議論では、大牟田が「三池高菜の発祥の地」という唯一無二の地域資源を持っていることが再確認されました。オギハラ食品の事業展開と重ね合わせながら、この歴史あるブランドをどのように活かし、これからの大牟田のまちを新しく「価値付け」していくか、参加者を交えて活発なアイデアや意見交換が行われました。

くべりタイムの後は、懇親会を開催。 荻原社長のこれまでの生々しくも情熱的なお話に胸を打たれた参加者から、多くの質問や大牟田の未来に向けた新たな提案が飛び交う時間となりました。
最後は、糸永代表理事より荻原社長への謝辞が述べられるとともに、本日のTAKIBEEが参加者にとって大変有意義な時間となったことへの感謝が伝えられ、毎回恒例となる「大牟田一本締め」にて熱気あふれる閉会を迎えました。まさに、参加者一人ひとりが「蜂(BEE)」となり、大牟田の新しい価値の花を咲かせる火種が灯った一夜となりました。

今後もUDCOMT.は「TAKIBEE」を通して、語り・気づき・関わりが循環する場として、継続してまいります。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。