2026年8月24日(月)大牟田駅東口の「カタルバオセロ」にて、UDCOMT.主催の「『やってみたいを、カタチに。』― 空き家DIYからつむぐWa―」を開催しました。

今回の「くべり手」(語り手)は、UDCOMT.フェローでもあり、福岡・大牟田を中心に不動産事業や空き家活用に取り組む、有限会社吉浦ビル CEO 森田 英介 氏をお迎えしました。

当日は約15名の参加となりました。

はじめに、正木センター長よりご挨拶いただいた後、早速くべりタイムがスタート。
不動産を「貸す・売る」だけではなく、古い建物や空き家を、人が集まり、新しい活動が生まれる場所へ変えていく。これまでの取り組みを通して、これからのまちづくりについて熱く語っていただきました。

■ 1. 建物を「使い続ける」という選択

古い建物を壊して建て替えるのではなく、今あるものを活かしながら新しい価値を生み出す取り組みです。その一つが、入居者自身が部屋づくりに関わる「DIY」。完成された空間を提供するのではなく、住む人が自分の手を加えることで、そこに愛着が生まれ、人とのつながりも生まれていきます。「自由に、楽しく使える場所には、人が集まる。」そんな経験が、その後のさまざまな空き家活用やコミュニティづくりにつながっていきました。

■ 2. 空き家は「課題」ではなく「可能性」

福岡市や大牟田市などで取り組んできた空き家・空き物件の活用についても、具体的な事例をご紹介いただきました。店舗やアトリエ、住まい、交流の場、アーティストの活動拠点など、使われなくなった建物に新しい役割を与えていく。そこには、「この場所で何かをやってみたい」という人の存在があります。空き家と、何かを始めたい人をつなぐことで、新しい仕事や活動、交流が生まれる。空き家を「自己実現の場所」として捉える視点が、とても印象的でした。

■ 3. 大牟田で広がる、空き家活用

大牟田で実際に取り組んできた物件についても紹介されました。さまざまな事情を抱えた建物を活用し、アーティストの拠点やDIYを通じた学びの場、ワーケーション・ゲストハウスなど、建物ごとに異なる使い方を模索しています。また、有明高専などとの連携を通して、学生が実際の建物や地域に関わりながら学ぶ機会も生まれています。一つの建物をきっかけに、住民、事業者、学生、アーティストなど、さまざまな人が関わっていく。その積み重ねが、まちの新しい価値につながっていきます。

■ 4. 一つひとつの変化が、まちを変える

大牟田には、まだ多くの空き物件があります。すべてを一度に解決するのではなく、一つひとつの物件で「やってみたい」を実現していく。もし、100件の空き物件がそれぞれ違った形で使われるようになれば、まちの風景も、人の流れも、大きく変わっていくはずです。一方で、所有者が分からない、管理が行き届かないなど、活用するまでにさまざまな課題があることも紹介されました。空き家だけでなく、空き地も含めて、地域の中でどう活かしていくか。「管理する」のではなく、「使われる状態をつくる」という視点が、これからの地域づくりには重要なのかもしれません。

■ 5. 「やってみたい」から、まちをつくる

今回のお話を通して見えてきたのは、空き家や古い建物を単なる「課題」ではなく、「可能性」として捉えることでした。建物があり、そこに「やってみたい」という人がいる。その二つをつなぐことで、新しい仕事や交流、学び、暮らしが生まれていきます。不動産という入口から始まりながら、最終的には「人」と「まち」の関係をつくっていく。そんな取り組みから、大牟田のこれからを考えるたくさんのヒントをいただきました。

くべりタイムの後は、懇親会を開催。森田CEOの包み込むような人柄と参加者の熱い想いや、それぞれの立場から大牟田のこれからについて語り合い、終始和やかな雰囲気の中で会を終えることができました。

TAKIBEEのコンセプト「参加者一人ひとりが『蜂(BEE)』となり、大牟田の新しい価値の花を咲かせていく」のように小さな芽吹きが感じられるそんな素晴らしい時間となりました。