4月20日(月)17:30より、カタルバオセロにて、UDCOMTトークイベントを開催しました。
今回は、野澤比日樹氏(株式会社ZENKIGEN 代表取締役CEO)をお迎えし、「AI時代の新卒採用の“今”」をテーマにお話しいただきました。当日は、学生、行政、社会人、企業関係者など、さまざまな立場の方々にご参加いただき、総勢15名での開催となりました。

■AIの進化が、採用のあり方を大きく変えようとしている
まず、AIの進化によって、社会や働き方そのものが大きく変わろうとしていることが語られました。これまで未来の話として語られることも多かった「シンギュラリティ」という言葉が、いよいよ現実味を帯びてきていることを実感させられる内容でした。
そうした時代の変化の中で、日本社会は深刻な人材不足にも直面しています。野澤氏からは、だからこそ、必要な人材を適切に集め、適切に採用していくために、経験や勘だけに頼るのではなく、データをもとにした科学的な採用DXを進めていくことが重要である、というお話がありました。

■面接のDXが、企業と働く人の双方にとって価値を生む
お話の中でも特に印象的だったのは、これまでの面接が非常にアナログで、属人的な要素が大きかったという指摘です。
面接の質や評価が人によってばらつく状態では、採用の判断にもズレが生まれやすくなります。一方で、面接のプロセスが標準化され、より適切なマッチングが可能になることで、入社後のミスマッチを減らすことができる。さらに、その結果として、社員が働きがいを持って継続的に働けるようになり、企業全体のパフォーマンス向上にもつながっていく——そうした循環の考え方は、多くの参加者にとって納得感のあるものでした。

■地方だからこそ、デジタルを活用した発信が重要に
質疑応答では、参加者から「地方ではそもそも人が少ない中で、面接をDXすることにどのような意味があるのか」という問いも投げかけられました。
これに対して野澤氏は、地方だから不利だと捉えるのではなく、地方が自らしっかり発信することで、これまで接点を持てなかった遠方の人材にもデジタルツールを通じてアクセスできる時代になっている、という視点を示されました。
大牟田のような地域にとっても、デジタルの活用は単なる効率化ではなく、新しい人の流れや出会いを生み出す手段になり得ることを、改めて考えさせられる機会となりました。

■人材採用と人材開発に戦略を持つことの重要性
また、これからの時代においては、企業が人材採用や人材開発について明確な戦略を持っていなければ、生き残っていくことが難しくなるというお話も、大変印象的でした。
採用は単なる人手確保ではなく、企業の未来をつくる重要な経営課題の一つです。AI技術が進展する中で、どのような人材を求め、どのように育て、どのように組織の力へとつなげていくのか。その問いに向き合うことの必要性を、参加者それぞれが自分ごととして受け止める時間になったように感じます。

■多様な立場の参加者が交わる、実りある対話の場に
当日は、学生、行政、社会人、企業関係者など、多様な立場の方々にご参加いただきました。講演後の質疑応答や参加者同士の交流の時間も活発で、AIや採用をめぐる話題にとどまらず、地域における働き方や人材のあり方についても、それぞれの視点から意見が交わされました。
UDCおおむたとしても、こうしたテーマをきっかけに、人と人がつながり、新しい視点や関係性が生まれていくことの意義を改めて感じる場となりました。

■おわりに
ご登壇いただいた野澤比日樹様、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
今後もUDCおおむたでは、多様な立場の人たちが集い、これからの地域や社会について語り合える場をつくってまいります。